小川三知(おがわさんち)の最高傑作 青森・宮越邸 離れ 涼み座敷 のステンドグラス
長く厳しい津軽の冬を越え
やっと迎えた緑の季節を
謳歌するための特別な部屋
障子の桟を活かした和室の設えに
庭の美しい緑を大胆に取り入れて
橋本雅邦に学んだ日本画の線と色を
アメリカで出会ったオパルセントグラスにのせて
あじさいのひとひら
モクレン(*コブシ)の花びらの ゆらめき
庭を渡る光と風に、一緒にそよいでいるような
心を込めて丁寧に作られた ステンドグラス
津軽の風雪に耐え、100年以上大切に守られてきました。
十数年前、偶然見た新日曜美術館での映像にひと目で心を奪われ、
祖父母が住まいし良く訪れた”住吉町”にも縁を感じて
小川三知を讃える会に入会し
関東大震災や戦争、大火などを経て僅かに残った
日本各地のステンドグラスを見学してきました。
ただし、ここは青森県北津軽郡中泊町
遠方の個人宅で、非公開。当然 つても何もなく
・・・一生、目にすることはできないだろう…
と思っていました。
今回、御当主はもとより、中泊町の関係各所の皆様、
そして小川三知を讃える会の皆様のご尽力と情熱で、
訪問の機会を得ることができました。
心のこもった丁寧な仕事は、100年を感じさせない輝きを保ち、
憧れつづけた我々を あたたかく迎え入れてくれました。
廊下の丸窓に写しとられたのは
当時敷地より観ることができたであろう
十三湖の煌めきを重ねガラスで再現し、
穏やかに帆を立てて浮かぶ船と
風雪を共に耐えぬく2本の松の幹と、常磐に輝く葉。
実物はかなり大きく、見応えがありました。
本当に感謝します
長年の夢が叶った訪問でした。
【公式】小川三知を讃える会